こんばんは。FUMIO MAKINO JewelryのFounder兼Designerのふみです💙ブログのご訪問ありがとうございます。今年の9月に、タイのチャンタブリという都市へ宝石の仕入れに行った際の様子をご紹介させていただきます。
バンコクから車で5時間ほど移動し、タイ南部、カンボジアとの国境付近のチャンタブリに到着しました。タイは宝石のマーケットとして有名な国なのですが、なかでもチャンタブリは様々な宝石が世界中から集まるカラーストーンのメッカです。チャンタブリには、モザンビーク、タンザニア、インド、カンボジア、タイなどで採れた宝石が持ち込まれ、まさにアジアの宝石の集積地と言えます💎
チャンタブリの宝石マーケットに着きました。下記の写真は、一般の人でも購入できる宝石の露店で、チャンタブリではこのようなお店が町中に広がっています。
無数にある宝石の露店を眺めつつ歩いていると、宝石の売買のためのブースに案内されました。
バイヤーが宝石を買う場合、業者がいるお店をバイヤーがまわって値段交渉をして、取引が成立する、というのが一般的な流れです。しかし、チャンタブリではその逆です。バイヤーがブースを設けてそこに宝石を売りたい業者がやってきて、気に入った宝石があれば、価格交渉して…というのがチャンタブリで宝石を買う方法です。また、このブースは誰でも予約できるわけではなく、ブースを確保するにはツテが必要です。
今回、このブースを確保するためのツテを持った方と一緒にチャンタブリを訪れたため、初めて訪問する私もブースに案内してもらうことができました🤗
⇩席に着いた瞬間、たくさんの業者が宝石を勧めてきました。日本人が珍しいのか、業者でごった返して身動きが取れなくなるくらいたくさんの人がブースを訪ねてくれました。
業者が私の席に来たら、以下のような流れで買い付けが始まりました。
①業者がテーブルに宝石を100~1,000石くらい広げます。
②その中から、私が興味のある宝石を指さすと、業者が電卓で1ct当たりの金額を提示し、私が希望する金額を打ち返して、両者の合意が達した金額で売買が成立します。
③購入した宝石の伝票を作成してもらい、個人情報などを伝えた上で、買い付けが終了した際に購入した宝石の代金をまとめて支払います。
⇩ブースに設置されたボードに、自分が欲しい宝石を書いておくと、希望の宝石を持った業者の人が見せに来てくれます💎
私の席は屋内でしたが、屋外にもたくさんのブースがあり、チャンタブリによく訪れるバイヤーは決まった席を持っているようです。
宝石マーケットを訪れた次の日、鉱山を見学させていただくため再び車に乗り込みました🚙⛰️
その道中、長年宝石の鑑定をしているという方に、サファイアの原石を鑑定する様子を見せていただくことができました。下記の写真のように、宝石をライトで照らし、その品質を確かめています🔦
⇩この方から、大粒のカボションカットのスターサファイアを売っていただけたので、記念に購入しました😊
またしばらく車で移動し、鉱山に到着しました⛰️💎鉱山では、作業員の方が土砂をかき出し、その中から宝石の原石を採掘している様子を見学させていただきました。
採掘の様子を見ていると、大量の土砂の中に宝石の原石といえる石はほんの僅かしかなく、宝石がプレシャスストーンやセミプレシャスストーンと呼ばれ、高価で貴重なものとされている所以はこのようなことにあるのだなと思いました👀
⇩宝石の採掘を体験させていただき、運よくガーネットの原石を採掘することができました❣研磨する前の原石の状態でも、とても透明感があり綺麗でした✨
⇩希少な大粒のブルーサファイアの原石を見せていただきました💙
最後に通称「ガーネット寺」と呼ばれる寺院を訪れました🛕
ここでは、お供え物としてガーネット等の天然石が使われていました。さすが宝石の町チャンタブリのお寺です。
⇩商売繁盛のご利益があるといわれている仏像があったので、FUMIO MAKINO Jewelryの成功をお祈りし、しっかりとお参りをしてきました🙇♀️
今回バンコク、チャンタブリでの買い付けを体験し、日本では見かけることのない量と種類の宝石を見ることができました。
そして、やはり宝飾の市場が小さい日本に流入する宝石は世界のほんの一部なのだということを実感し、海外で買い付けをすることの意義を感じました!